医療・介護

【看護師】妊娠中の夜勤やレントゲンは?|働き方と注意点

こんにちは、ゆりべえです!

看護師の方でこんなことありませんか?

妊娠したけ今までと同じ働き方で大丈夫なのかな?
夜勤をやめたいけどそんなことできるのかな。

など、看護師は重労働のため働き方に悩みますよね。
また人手不足もあり、なかなか言い出しにくいところも…

私も実際に働いてみると残業も多く、想像以上に身体的・精神的にストレスが大きかったです。

今回は妊娠しながら働いた経験をもとに、妊娠中の業務・働き方に紹介したいと思います。

妊娠中の看護業務・働き方

看護師はオムツ交換や車椅子移乗などの重労働が多くあります。
切迫流産や早産のリスクが高いため、働き方を工夫することが必要です。

オムツ交換・清拭

患者さんのオムツ交換や清拭は体を支えたり、向きを変えたりと力仕事のため腹圧がかかります。
腹圧がかかる動作は切迫早産や切迫流産のリスクになります。

そのため1人で行う場合は、軽介助の方や小柄な方のケアを行いましょう。
全介助の方や体格のいい方は力が入っていしまうため、無理に1人で行うのは危険です。
「一緒にお願いします。」と2人で行うことをおすすめします。

そのほかにも、患者さんの中には「攻撃的な方」「拒否が強く手足が出る方」が時折います。
妊娠初期でお腹かが目立たない時や認知症がある方などは、看護師が妊娠しているとはわかりません。
そのためお腹が蹴られる危険性が高い患者さんのケアは変わってもらい、自分のできるケアを行うことがいいと思います。

車椅子・ストレッチャー移乗

こちらも患者さんを抱えたりと腹圧がかかる動作のため、切迫流産や早産のリスクがあります。
また患者さんがバランスを崩した際に、支えたり一緒に倒れてしまう危険性もあります。
患者さんが上に乗っかる、床に尻もちついてしまうなど…。

万が一転んでしまった場合はまずは休憩をし、お腹の痛みや張り、出血がないか確認しましょう。
症状がなくてもできれば、受診している病院に電話で相談することをおすすめします。

どうしても介助しなければならない場合は、2人で行いましょう。
介助する際はメインではなく、サブでお尻を支えるなど負担が少ない側にすることがおすすめです。

入浴介助

入浴介助では何人もの患者さんを抱えたり洗ったりと、とても重労働です。
また床が濡れているため自分自身も滑って転ぶ危険性が高いです。

そのため『妊婦の軽易業務転換』という制度を使うことで、身体的な負担が大きい業務を軽易な業務に変えることができます。
妊婦になったから勝手に業務を変えてもらえるわけではなく、申し出が必要なため妊娠を報告したときに伝えましょう。

褥瘡処置など臭気がある業務

看護業務の中には臭気が伴うことがあります。
妊娠するとにおいに敏感になり、特につわり時期はにおいで気持ち悪くなります。

実際に私も2人目の時はつわりがひどく、褥瘡処置での臭気に耐えられず行えませんでした。

無理に介助に入っても気持ち悪くなって処置ができなくなったり、処置後に体調が悪化するなど。
また耐え切れずに吐いてしまったら患者さんに失礼ですよね。

そのためこの業務はつらいな、できないなと思ったら、「つわりがあり、この作業はつらいです。私が〇〇やるのでこちらをお願いしてもいいですか?」などはっきりと申し出ましょう。
ほかのスタッフはあなたの体調はわかりません。

私も褥瘡の処置はなんとか頑張って行っていましたが、徐々ににおいがきつくなり限界がきました。
「ちょっとこれはきついな」と思い、自分の受け持ちでしたが、処置はほかのスタッフにお願いしました。

レントゲン・CT・カテーテル介助

放射線を一定量(被ばく線量100mGy以上)被曝すると胎児へ影響があります。

胎児の影響
  1. 胎児(胎芽)死亡(流産)
  2. 奇形精神発達の遅れ
  3. 成長・発育の遅れ
  4. 小児がん
  5. 遺伝的疾患

これらの影響で出生児に実際に観察される影響は小頭症、精神発達遅延、小児がんの発生です。
胎児への影響は<被ばくした時期><被ばく線量>の2つを考慮します。

  • 着床前期(受精~8日)…流早産
  • 器官形成期(妊娠2~8週)…奇形
  • 胎児期(妊娠8~15週)…精神発達遅延
  • 小児がんは妊娠2週から影響があります。

胎児への影響の被ばく線量(しきい線量)は100mGy以上であり、

レントゲン:胸部.01mGy以下、腹部1.4mGy、骨盤1.1mGy
CT:胸部0.06mGy、腹部8.0mGy、骨盤25mGy

このように検査での被ばく量は、胎児への影響がある被ばく線量より少ないです。

また、レントゲンやCT、カテーテルのX線はスイッチを入れている時のみ放射しており、スイッチを切った後にはX線が残留していることはありません。
そのため撮影中は部屋の外で待ち、患者さんの送迎で撮影直後に室内に入っても被ばくしません。

しかしカテーテル検査中はずっとX線が出ています。看護師は介助の際、後ろを向くことがあるため前面にプロテクターを着用していても意味がありません。体を覆うプロテクターを着用する必要があります。

検査での被ばく量が少ないとはいえ、それでもできるなら放射線は浴びたくないですよね。
そのため業務を調整してもらい、介助にはつかないようしたり、送迎のみにしてもらいましょう。

私も2人目の時に、妊娠しているとは知らずに健診での胸部レントゲンを撮ってしまいました。
医師にも相談しましたが、「1回なら大丈夫」と言われ、放射線の影響を受けることなく無事に2人目を出産しました。

感染患者の受け持ち

インフルエンザや結核など病院には様々な感染のリスクがあります。
また多剤耐性菌や結核患者との接触は、母子感染のリスクがあると言われています。

妊娠中は菌やウィルスに対する抵抗力が低く、免疫力が落ちています。
また妊娠中の薬の内服は胎児へ影響するため、内服できません。

そのため感染患者の受け持ちを外してもらい、手洗い・マスクをして感染リスクを減らしましょう。

夜勤業務

夜勤業務は流産のリスクが32%高いと研究で明らかになっています。
また日本医労連の妊娠している看護職員の調査(2017年)では「順調」26.4%、「切迫流産」30.5%、「流産」10.0%。過去と比較すると切迫流産や流産の割合が増えているそうです。
さらに夜勤日数が多いほど、夜勤の連続日数が長いほど流産のリスクがあがります。

それ以外に、流産や早産になる確率が高い人は以下のような人です。

  • 夜勤や深夜残業の勤務があった
  • 立ったまま仕事をする
  • 重い物を持ち上げる
  • ストレスの強い仕事をする

これらは看護師に当てはまっていますね。

ほかの看護師の方では夜勤をしていて出血してしまった。流産してしまった。ということがあります。
また妊娠ではないですが、私の友人は夜勤をしてストレスで難聴になってしまいました。

夜勤がある人は日勤のみの人に比べてストレスを抱える割合が高く、夜勤が大きなストレスとなっています。
また夜勤業務は看護師が2~3人と少なく、「オムツ交換はできません」「体調が悪いので休憩します」というわけにはいきません。
そのため長時間の重労働になり、身体の負担は大きいです。

しかし「妊娠〇ヶ月で夜勤免除」という法律や制度はありません。
夜勤をやめたい場合は『時間外労働、休日労働、深夜業の制限』の制度があり、申し出により夜勤を免除することができます。
そのため自ら「夜勤をやめたいです」と請求する必要があります。

私も実際に妊娠報告時に「夜勤はやめたい」とお願いしました。

その他

看護師は長時間の立ちっぱなし、重労働のため腹痛やお腹が張ることが頻回です。
スタッフの人数がいなくて、みんなが忙しくしているのに…「休みます」「横になります」などとは言えないですよね。

私も入院が来たり、急変があったりと忙しい中、お腹が張って痛みがありましたが、そんなこと言っている暇はないためずっと無理して動いていました。
その日は何事もなく過ごしましたが、翌日起床時時にお腹が石みたいにカチカチ。激痛で歩くことができませんでした。仕事できる状態ではなく、泣く泣く休むことに…
迷惑かけないように働いたのに、結局休んで迷惑をかけることになりました。

忙しくてそんなこと言えない!
わかります。本当に言える状況ではないですよね。

しかし、ここで無理して倒れたら余計に迷惑をかけます。
もし万が一切迫になったら、流産したら、絶対に後悔します。
そのためにも無理は禁物です。
看護師の変わりはいても、母親の変わりはいません。

言える環境・状況であれば、「今張っているので座らせてください」「横になってもいいですか」などと伝えて休憩しましょう。

いやいや、言えないよ!という方
どうしても言えない場合は『母性健康管理指導事項連絡カード』を利用しましょう。

これは、医師から休業などの指示を受けた場合にその内容が記載されるカードです。
こちらを提出したら、医師の指示に応じた措置をとることができます。

医師の指示なら従わないとですからね。
そのため言いづらいことや、何か心配なこと、不安なことがある時は医師へ相談してみましょう。
カードに書いてもらうこともできますよ。

また、妊婦なるとお腹が大きくて足元がよく見えません。

私は椅子に座る際に尻もちをついたり、ベッドのコードに足を引っかけ前から転びました。
「あ、転ぶ!」と思い、手をついたのでお腹を軽く打つ程ですみました。
幸い、お腹の痛みも出血もなく赤ちゃんは無事でした。
できれば翌日に病院受診をしたかったのですが、休日のためスタッフの人数も少なく休むことはできませんでした。
そのまま何事もなく過ごせたため健診日まで様子見を見ました。

私のように転ぶことには本当に注意してください。
転んでお腹を打った場合は勤務上可能であれば、病院受診をおすすめします。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

看護師の仕事は重労働に加えて、休憩もなかなかできないほど忙しいです。

そのため身体的にも、精神的にも本当にしんどいです。
しかし、無理に働いてしまうと流産や早産のリスクにつながります。
『母性健康管理指導事項連絡カード』を利用して、無理せずに働きましょう。

そしてお腹の赤ちゃんのためにも無理は禁物です。
体調が悪い時、妊娠中はお互い様という気持ちで過ごしていただけたら、少し気持ちが軽くなると思います。

私も自分の妊娠を経験してから、今まで以上に妊婦さんに気遣うようになりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。