こんにちは!
新人看護師1年目で妊娠してしまった。
「誰に報告をすればいいの?」「報告するタイミングは?」など
悩んでいる看護師の方、なかにはいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私もそうでした。
入職して3ヶ月経った頃に妊娠が発覚しました。
あのときは正直「うれしい」気持ちと「どうしよう」という気持ちで複雑でした。
今回はそんな新人看護師1年目に妊娠を経験したことをもとに、紹介したいと思います。
妊娠報告する時期のおすすめ
看護師は長時間の立ち仕事、残業が多い、夜勤がある、力仕事など身体的・精神的ストレスが大きいです。
そのため流産や切迫早産のリスクが高いです。
リスクを減らすために、妊娠報告する時期のおすすめを紹介していきます。
妊娠報告は心拍確認後or妊娠8週がおすすめ
理由について説明していきます。
心拍が確認できても油断できない
胎児の心拍は早ければ妊娠5週のはじめに、遅くても6週末には確認できます。
8週頃の超音波検査で正常な心拍が確認できれば、その後は高い確率で妊娠を継続すると言われています。
しかし、流産の多くは妊娠7~9週に起こるため、油断できないのです。
つわりによる勤務調整ができる
つわりは通常妊娠5~6週頃から始まりますが、早い方だと妊娠4週頃から始まります。
また、つわりのピークは妊娠8~10週となります。
そのため早めに報告することで、つわりがひどい時は時間差勤務や業務調整を行うことができます。
夜勤を免除してもらえる
デンマークの大学病院の研究結果では「妊娠8週以降で週2日以上の夜勤があった女性は、夜の勤務がなかった女性に比べて、翌週の流産のリスクが32%も高くなっていることが判明」しました。
請求すれば夜勤を免除することができます。
また日勤のみの勤務の比べて夜勤がある勤務は、ストレスを抱える割合が高くなります。
- 早産の確率が高くなる
ストレスは血管を収縮させます。そのため常時ストレスフル状態だと、子宮収縮や血流悪化を起こします。 - 後期流産のリスクが増える
妊娠12週~22週目の中期に起こることもあります。原因の多くは母体側で、過度のストレスや運動などです。 - 赤ちゃんが情緒不安定になりやすい
慢性的なストレスを感じていると、「コルチゾール」というホルモンが分泌され、赤ちゃんに届きます。神経系の発達に影響を与え、生まれた赤ちゃんが情緒不安定やうつ、注意欠如・多動症になることもあります。
重労働や体調に応じて業務を調整できる
看護師の業務は患者さんのオムツ交換や清拭、車椅子移乗などお腹に圧がかかる動作が多いです。
重い物を持つことで腹圧がかかると、切迫早産や切迫流産のリスクになります。
看護師として働いている以上「患者さんのケアをしない」ということは無理です。
しかし1人ではやらず2人でやるなど、負担を軽減することはできます。
また長時間立っていることが多く、腹痛やお腹が張ったなど体調が悪い時は椅子に腰を掛けたり、休憩することができます。
感染患者の受け持ちを調整できる
インフルエンザや結核など病院には様々な感染のリスクがあります。
また多剤耐性菌や結核患者との接触は、母子感染のリスクがあると言われています。
妊娠の報告をすることで、感染患者の受け持ちを外してもらうことができます。
そのほかにも妊娠中は薬剤が使用できないため、感染予防としてマスクや手指消毒をしましょう。
病院側も人員確保などを考えるため
病院側は新人看護師の「今後を期待して」雇っています。
産休・育休に入ることで人員が減るため、シフト調整や人員の確保をしなければなりません。
また、復帰時期を考慮してシフトを組み直す必要もあります。
そのため早めに報告することで、今後の予定について話し合え、病院側も人員などを調整する期間が持てます。
妊娠報告の仕方
まずは直属の上司、いわゆる自分が勤務している診療科の師長に直接報告しましょう。
その際、師長は様々な業務があり多忙です。
事前に「折り入ってお話ししたいことがあります。お時間頂けないでしょうか。」「お時間がある時で結構ですので、お話したいことがあります。」など、一言伝えましょう。
- 現在の妊娠週数
- 出産予定日
- 現在の体調(つわりの状況など)
- 検診の予定とそれに伴う欠勤について
- 今後の勤務について(夜勤免除や時間差勤務など)
- 産休はいつ頃を希望しているか
- 職場復帰予定はいつ頃か or 退職の有無
- スタッフへの報告はいつ頃にするか
話し合いをするためには、自分なりに今後の見通しを立てておくことが必要です。
そのため家族とも妊娠・出産後の働き方について話し合いをしておきましょう。
師長に報告する際に「妊娠しました」だけの報告にはならないようにしましょう。
たとえば
≪師長への報告バージョン≫
お忙しいところお時間頂き、ありがとうございます。
私事で恐縮ですが、〇月〇日に病院受診し、妊娠していることがわかりました。
現在妊娠〇週〇ヶ月です。つわりは今のところありません。
〇月〇日まで働き、〇月〇日より産休を取得できたらと考えております。
また職場復帰は考えていますが、出産後は1歳前日まで育児休暇をとりたいと考えております。皆様にご迷惑おかけし申し訳ありません。
≪スタッフへの報告バージョン≫
お忙しいところお時間頂き、ありがとうございます。
私事で恐縮ですが、現在妊娠しており〇週〇ヶ月です。
つわりは今のところありません。
予定では〇月〇日まで働き、〇月頃に復帰を考えています。
新人という立場でありながら、皆様にご迷惑おかけし申し訳ありません。
今後も体調などによっては、皆様にご迷惑をおかけすることがあると思います。
しかし自分にできることは率先して行っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
実際の妊娠報告した時期
私は妊娠5週目で、電車で気持ち柄悪くなり妊娠が発覚しました。
そして、翌週の妊娠6週目で病院受診し、胎嚢と心拍を確認しました。
新人看護師1年目ということで今後のこともあるため、確認後はすぐに病棟師長に報告をしました。
師長はとても明るくて、優しい方だったので「おめでとう。大変だと思うけど頑張ってね。無理はしちゃだめだよ。」と声をかけてくれました。
新人看護師で入職して間もないなか妊娠して、複雑な感情を抱いていました。
そのため師長の優しさに涙したことを今でも覚えています。とても感謝しています。
師長と話し合い、「夜勤はしない」「入浴介助はしない」「スタッフへの報告は入籍が決まってから」ということにしました。
また主任は師長から万が一何かあった時のために報告されていたと思います。
←直接主任から「妊娠について」話されたわけではないですが、対応というか接し方というか…なんとなくそんな感じがしました。
スタッフへの報告は、入籍が遅くなってしまったため妊娠12週で報告。
1番お世話になっている方には直接報告したかったため、プリセプターの先輩にはスタッフへの報告直前に私から報告をしました。
先輩に報告したら、
「妊娠したか!おめでとう!無理しないでね!」と笑って言ってくれました。
スタッフへの報告は、以下の流れで行いました。
師長
「みなさんに報告があります。〇〇さんが結婚することになりました。」
スタッフ
「おめでとう!」←みなさん笑顔で祝福してくれました。
師長
「名前は何になるの?」
私
「〇〇です。」
師長
「〇〇だそうです。えー実は…ダブルおめでたなんです!」
スタッフ
「えー!おめでとう!」←ここでもみなさん笑顔で祝福してくれました(涙)
私
「ありがとうございます。現在〇週です。〇月〇日に産休に入り、〇月頃に復帰する予定です。新人という立場でありながら、今後皆さんにはご迷惑おかけすることがあると思います。幸いつわりはなく元気なため自分にできることは率先してやり、早く独り立ちできるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。」
こんな感じで報告をしました。
スタッフへの報告もできればもう少し早くしたかったのですが、入籍するまでに家族で色々話がありまして…妊娠12週まで伸びてしまいました。
妊娠報告後のスタッフの対応
妊娠報告後は、私の勤めていた病院が「ママに優しい病院」ということで、24時間託児所があるなど医院長が力を入れていました。
そのため妊娠・出産を経験した看護師ママがほとんどでした。
そのおかげで「大丈夫?無理しないでね。」「一緒にやるから声かけてね。」「ここはやらなくていいから、〇〇やってくれる?」「立っていないで座りな。」など、とても優しく接して頂きました。
これは妊娠を経験したママだからこその優しさなんだなと、自分が経験して改めて思いました。
私の状況はとても恵まれていたと思います。
妊娠・出産を経験したママが多かったことは大きく、気遣っていただけたため何事もなく無事に産休にはいることができました。
またつわりがほぼなく欠勤することがなかったことも、スタッフの対応が優しかった理由にあると思います。
唯一休んでしまったことは、前日に忙しくて「お腹張ってるな。少し痛いな。」と思いながらも、人数がいないため無理に動いていました。
その翌日、起きたときにお腹が石みたいにカチカチに張り、歩くと激痛で動けませんでした。
「迷惑をかけたくない」と思い、出勤したかったけれど、あまりの痛さに動けず休んでしまいました。
泣くほど悔しかったですが、ここで無理して「赤ちゃんに何あったら」絶対に後悔するため休みました。
休んだ翌日は、みなさん心配して声をかけてくれました。感謝しかないです。
スタッフとの信頼関係ができているかによりますが、まだ間もないあるいは、そこまで仲良くない場合は自ら妊娠についての話題を出すことはおすすめしません。
なかには内心、妊娠について快く思っていない方もいると思います。
「新人看護師1年目」という立場で妊娠をしたことを謙虚に捉え、自らその話題を出すような行動は控えましょう。
初回定期購入で
66%OFF>>お得な1,980円
まとめ
いかがでしたでしょうか。
看護師1年目に妊娠したことは、「管理がなってない」など批判もあると思います。
実際、その通りなので何も言えないです。
けれどそんな中、優しく受け入れてくれた病院には本当に感謝しており、2人目も出産した今でも務めることができています。
新人看護師1年目で妊娠した全員が同じ状況になるとは限りません。
病院の規模や診療科、スタッフの状況など様々なので…
けれども、少しでも私の経験が参考になり、勇気づけられたらなと思います。
新人看護師1年目ということで身体的にも、精神的にも本当にしんどいですが、お腹の赤ちゃんのためにも無理は禁物です。
早めに報告することで勤務調整することができるため、心拍確認後or妊娠8週頃に報告することをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


https://yuuuribeee.com/nurse-ninshin